基本情報

所属
東京大学 大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論分野
学位
修士(学術)(2020年 東京大学)

J-GLOBAL ID
201901014306878006
researchmap会員ID
B000354323

外部リンク

哲学/美学研究をしている院生です。専門は20世紀以降の英語圏の芸術哲学(いわゆる分析美学)です。

🎨描写の哲学(philosophy of depiction)

絵画、写真、スケッチ、版画といった広く「画像(picture)」と呼ばれるメディアの意味や解釈に関わる哲学的分野です。「画像がなにかを描く(depict)とはどういうことか」という問いを中心に、ひろく画像表象にまつわる問題を扱っています。ひらたく言えば、画像版の言語哲学です。サーベイ記事はこちらを参照ください。勉強会もやってます。

  • 描写の原理:描写を成立させている前提はなにか。伝統的な類似説・錯覚説と、それに対する批判からさまざまな立場が提唱されています。
  • 内容の構成:描写は「描かれるもの」「描き方」というふたつの水準から構成されているように思われます。これは、言語の内容とどう対応付けられるのか。
  • 画像知覚/解釈:画像に目を向ける観者は、いかにして描写されるなにかを特定するのか。
  • 画像の美的価値:画像に画像ゆえの美的価値はありうるのか。あるとすればそれはなにか。
  • メディア間の差異:描写を行う画像メディア(絵画、スケッチ、写真、グラフ)ごとに違いはあるのか。

現在はとりわけ「内容の構成」問題に関心があり、画像と言語のアナロジーについて考えています。

修士課程では、とりわけ最後の論点に関わるトピックとして、写真論を扱ってきました。

アメリカの美学者ケンダル・ウォルトン(Kendall Walton)は、1984年の論文で写真は「透明(transparent)である」と主張しています。因果的な仕方で作られる写真は、絵画のような手製の画像にはない性格として「透明性」を持ち、鏡や望遠鏡や眼鏡と同じように「それを通して、文字通り、対象を見ることができる」ような画像だと述べます。 

ウォルトン論文に対し、現在に至るまで多くの異議が寄せられています。修士論文ではデジタル写真が登場して以後の状況を踏まえつつ、ウォルトン理論の射程を再検討しました。「写真は透明である」という存在論的主張については依然擁護しうるものの、その事実から写真の諸価値を説明するにあたりウォルトンは橋渡しに失敗していることを示しています

🩺批評の哲学(philosophy of criticism)

解釈・評価を中心に、ひろく「芸術作品について語る」営みを主題とした哲学的分野です。とりわけ、作者の意図とそれが果たす役割について関心があります。

社会存在論や社会科学の哲学の発展を受け、「制度」「慣習」「実践」などに訴えるアプローチが注目されており、最近はもっぱらこの辺りについて読んだり書いたりしています。

ビアズリー、シブリー、ディッキーら初期分析美学の動向にも関心があり、こちらも勉強会を主催しています。

その他の関心

  • ジャンルもの:とくにホラーやサスペンス
  • 文学や映画の批評理論
  • ポピュラー音楽
  • インターネット・ミーム

 

論文レジュメ、研究ノートなどをブログにあげています。たまにカルチャー批評も書いています。

▶ obakeweb

 


論文

  4

MISC

  8

講演・口頭発表等

  8

書籍等出版物

  8

所属学協会

  2