2015年3月
「『近未来石油枯渇論』の誤謬と埋蔵量・可採年数・総資源量の真実――文明縮小論はなぜ不適切なのか?」
『千葉大学教育学部研究紀要』
- 巻
- 63
- 号
- 開始ページ
- 317
- 終了ページ
- 332
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 千葉大学教育学部
「近未来石油枯渇論」は石油および石油開発に関する基本的知識を欠いた誤謬であり,「人類にとって利用可能と見込みうる石油の総量」は非常に多い。また,石油採掘量の増加に貢献しているイノベーションを概観すれば,「人類にとって利用可能と見込みうる石油の総量」がさらに伸びる余地が十二分にあることがわかる。「近未来石油枯渇論」に基づいた文明縮小という選択は,単に不要なだけでなく,未来人に対して不遜であり,しかも倫理的にも大きな問題を孕んでいる。化石燃料に依存した現代文明は今後も長らく存続し続けられるが,そのためにはイノベーションが肝要である。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/120005940649
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11868267
- 共同研究・競争的資金等の研究課題
- 破綻国家における平和構築と国家建設に資する一次産品のグローバル・ガバナンス
- ID情報
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- ISSN : 1348-2084
- CiNii Articles ID : 120005940649
- CiNii Books ID : AA11868267