2016年2月
自閉スペクトラム症に対する前頭葉/実行機能プログラム(FEP)を用いた認知機能改善療法の効果研究
作業療法 = Japanese occupationai therapy researh : JOTR
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- 巻
- 35
- 号
- 1
- 開始ページ
- 22
- 終了ページ
- 31
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11477/mf.6003200122
- 出版者・発行元
- 日本作業療法士協会 ; 1982-
認知機能改善療法の1つである前頭葉/実行機能プログラム(FEP)を,自閉スペクトラム症(以下,ASD)をもつ複数の人を対象に日本で初めて行った研究である.ASDでは社会認知のみならず神経認知機能障害も存在し,近年では統合失調症の障害領域との類似も報告されている.今回は4例を対象に認知機能,社会生活能力,自己効力感に着目し,FEPがそれらに及ぼす効果について検討した.その結果,ほとんどの症例に認知機能,自己効力感,社会生活能力および社会的転帰の改善が認められた.FEPが認知機能の改善に有効なだけでなく,その治療システムがASDをもつ人への自信や達成感,自己効力感の獲得とつながり,社会的転帰への契機になったと考えられる.(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11477/mf.6003200122
- ISSN : 0289-4920
- 医中誌Web ID : 2016168455
- J-Global ID : 201602289120919751
- CiNii Articles ID : 40020740005
- CiNii Books ID : AN10076899
- identifiers.cinii_nr_id : 9000265539605