共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2019年3月

敦煌文献の真贋問題に関する基礎的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
16K03101
体系的課題番号
JP16K03101
配分額
(総額)
2,730,000円
(直接経費)
2,100,000円
(間接経費)
630,000円

本研究においては、敦煌文献がもつ学術研究上の潜在力に対して大きな制約を加えている「贋作」の問題に対して、その真贋を見極める一つの方法として、初期流出品が市場に流通した経緯・事情に焦点を当てて、具体的な事例を蓄積するための作業を行った。当初予定していた、羅振玉の旧蔵書に関してはほとんど新たな知見は得られなかった。しかし、初期流出品としては羅氏旧蔵書より一般的に知名度が高いと言ってよいであろう、李盛鐸の旧蔵コレクションについて、幾ばくかの成果を得た。李盛鐸の収蔵印には偽印があるが、この偽印を使用していた人物(集団?)は、贋作・真作ともにこの偽印を捺して市場に流通させていたらしい、ということである。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-16K03101/16K03101seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16K03101
ID情報
  • 課題番号 : 16K03101
  • 体系的課題番号 : JP16K03101

この研究課題の成果一覧

論文

  1
  • 山口 正晃
    関西大学東西学術研究所紀要 = Bulletin of the Institute of Oriental and Occidental Studies, Kansai University (51) 233-259 2018年4月  査読有り