2021年
乳房構成の解析と乳房構成の違いが平均乳腺線量へ及ぼす影響について―:──4施設におけるディジタルマンモグラフィ画像データベースの解析
日本乳癌検診学会誌
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- 巻
- 30
- 号
- 1
- 開始ページ
- 97
- 終了ページ
- 104
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.3804/jjabcs.30.97
- 出版者・発行元
- 特定非営利活動法人 日本乳癌検診学会
ディジタルマンモグラフィのデータベースに含まれる807名の受診者の乳房構成を解析し,乳房構成の違いと平均乳腺線量の関係を明らかにすることである。4施設5機種で撮影された807名の乳房画像を観察し,マンモグラフィガイドラインに従い4段階評価で乳房構成の解析を行った。さらに,4種類の乳房構成を高濃度乳房と非高濃度乳房の2つのグループに分け,乳房構成の違いが平均乳腺線量に及ぼす影響について解析した。807名の乳房構成の内訳は,脂肪性乳房が9.5%,乳腺散在乳房が43%,不均一高濃度乳房が40%,高濃度乳房が7.5%であった。年齢の上昇とともに脂肪性乳房と乳腺散在乳房の割合が大きくなり,不均一高濃度乳房と高濃度乳房の割合が減少した。高濃度乳房の撮影では,非高濃度乳房の撮影に比べて16%から20%程度平均乳腺線量が増加することが明らかになった。乳房構成の解析結果はこれまでわが国で報告されているものと同じ傾向であった。しかし,高濃度乳房は,非高濃度乳房の撮影に比べて撮影時における平均乳腺線量が増加することが明らかになった。
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- ID情報
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- DOI : 10.3804/jjabcs.30.97
- ISSN : 0918-0729
- CiNii Articles ID : 130008014088