共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

高齢者と栄養支援をつなぐ看護師の調整機能-地理情報システムによる小地域空間分析-

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K10552
体系的課題番号
JP18K10552
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円

高齢者の低栄養問題に対して、栄養サポートチーム (Nutrition Support Team、NST)による栄養介入組織活動が効果を上げており、医療施設のNST(病院NST)では拡充しつつある。低栄養問題の根本的な解決には、退院後の在宅医療のNST(在宅NST)が重要であるが、栄養支援に関わる人や機関は分散しており、効果的に繋がっていない地域が多い。また、客観的効果の測定と評価が不十分であることもあり普及には至っていない。
本研究の目的は、在宅の低栄養高齢者の分布を地理情報システム上で可視化し、在宅NSTを構築する上で必要となる在宅栄養支援に関わる人や機関の特性別分布と空間集積性から、潜在的需要と充足状況を明らかにする。また在宅NSTの普及には、看護師が持つ卓越した調整機能が成功の鍵を握っていることが明らかにされていることから、看護師による在宅の栄養支援の実施状況を明らかにする。本研究を通じて、栄養支援情報の収集と伝達体制をふまえた栄養支援プログラムの構築を行い、在宅NSTの社会的認知の促進を通じて、活動の普及と発展を目指す。
2018年度は、国内外の文献収集と会議の開催により診療録調査と地域栄養支援資源調査の検討を行った。本調査の倫理審査資料を作成中で、2019年度中に研究計画書等を倫理委員会に提出予定である。調査は二次医療圏を対象に行い、低栄養高齢者と在宅栄養支援資源の分布についてGISを用いて分析を行う予定である。地域栄養資源マップを作製し、特性別分布と空間集積性から潜在的需要を明らかにする。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K10552
ID情報
  • 課題番号 : 18K10552
  • 体系的課題番号 : JP18K10552