2009年3月
松山平野における弥生社会の展開
国立歴史民俗博物館研究報告
- 巻
- 149
- 号
- 開始ページ
- 197
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- 231
西部瀬戸内の松山平野では8個の遺跡群を設定することができ、その動態を検討することで様相と特質を抽出した。そして弥生時代中期後半から後期初頭の密集型大規模拠点集落である文京遺跡や後期後半から古墳時代初頭にかけて台頭する首長居館を擁する樽味四反地遺跡を中心とした久米遺跡群の形成・消長過程を検討することで、松山平野における弥生社会の集団関係、そして古墳時代社会に移ろう首長層の動態について明らかにした。