論文

2011年5月

芸予型製塩土器の流通と集団関係

平成23年度瀬戸内海考古学研究会公開大会予稿集
  • 柴田昌児

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芸予型製塩土器の詳細な分析と製作実験をとおして、その流通実態と集団関係を検証した。その結果、芸予型製塩土器の機能には生産具としての機能とは別に、流通・葬送を媒介することで容器・祭祀具としての機能も付随する可能性を指摘し、芸予型製塩土器の広域流通には重層的な流通が想定できる。それは地域勢力との関係性を保ちながら、もう一方ではヤマト政権など王権への従属・奉仕との関連性を有し、それが重層的支配構造となり、流通実態に影響した。

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