2014年12月
量子もつれ 多様な量子もつれの実現と新たな応用
日本物理学会誌
- 巻
- 69
- 号
- 12
- 開始ページ
- 852
- 終了ページ
- 859
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(その他学術会議資料等)
- 出版者・発行元
- 一般社団法人日本物理学会
量子もつれ状態とは,複数の独立した状態の直積では表せない状態である.その例としては,スピン一重項状態がよく用いられるが,実際にはさまざまな「もつれ状態」がある.本稿では,これらさまざまな量子もつれ状態の発生や応用の最近の進展について紹介する.まず,入力された独立した光子対に対し,その特定の偏光相関を抜き出し,量子もつれ状態へと変換する光量子回路「量子もつれフィルター」を紹介する.次に,複数経路の光子数に関するもつれ状態(NOON状態)とその状態を用いた高感度位相測定や顕微鏡への応用について説明する.最後に,時間・周波数に関する量子もつれ状態とその量子光コヒーレンストモグラフィへの応用について述べる.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0029-0181
- J-Global ID : 201502257231359923
- CiNii Articles ID : 110009896248
- CiNii Books ID : AN00196952