共同研究・競争的資金等の研究課題

2003年 - 2005年

ラメラ液晶相の構造に対するずり流動場効果とスローダイナミックス

日本学術振興会  科学研究費補助金(基盤研究(B))  基盤研究(B)

課題番号
15340140
体系的課題番号
JP15340140
担当区分
連携研究者
資金種別
競争的資金

近年界面活性剤集合体,特にラメラ相の構造に対するずり流動場効果が注目を集めている。本研究は,非イオン界面活性剤C_nH_<2n+1>(OC_2H_4)_mOH(C_nE_m)のラメラ相に対してずり流動場中における中性子小角散乱,X線小角散乱,小角光散乱の測定およびレオロジー測定を行い,特定のずり速度(0.3〜1s^-1)において、ラメラ繰返距離が不連続に減少し,膜間の水層がほとんど排除された「濃縮ラメラ」が形成されることを見出すとともに,その機構解明を目指したものである。1.測定装置の政策μmスケールおよびnmスケールの構造変化を短時間で追跡するために,流動場小角光散乱(shear SALS)および流動場X線小角散乱(shear SAXS)の測定装置を製作した。2.時分割SANSおよびSALSの測定一定ずり速度の下でSANSおよびSALSパターンの時間依存性を測定した。ずり速度0.3-3s^<-1>ではずり流動場をかけてから数時間後に繰返距離の不連続な減少が観測され,ある種の相転移が起こっていることが示唆された。定常状態における繰返し距離はずり速度1s^<-1>付近で極小を示した。一方SALS測定からは,ずり流動場をかけてから数分以内にμmスケールの構造変化が起こることがわかり,これが繰返距離の不連続な減少を引き起こしていることが示唆された。ずり速度3s^<-1>ではさらにオ...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/15340140
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-15340140
ID情報
  • 課題番号 : 15340140
  • 体系的課題番号 : JP15340140