2006年6月
手術症例報告 食道癌術後に胸壁穿通で発症した胸骨後経路再建胃管潰瘍の1手術例
手術
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- 巻
- 60
- 号
- 7
- 開始ページ
- 1083
- 終了ページ
- 1087
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 金原出版(株)
63歳男.6年前に他院にて食道亜全摘(2領域郭清)+胸骨後経路胃管利用頸部吻合術を施行され,術後経過は良好であったが,10ヵ月前から右前胸部の傍胸骨に発赤と疼痛を認め,切開排膿が行われた.その後,食物通過障害も出現し入院となり精査の結果,胃管潰瘍が胸壁を穿通して皮膚瘻を形成していることが明らかとなり,保存的に9ヵ月治療したが軽快せず,紹介転院となった.入院時上部消化管造影では胃管上部に狭窄を認め,瘻孔部からの造影で胃管が造影され,内視鏡では門歯列から約36cmの前壁に潰瘍を認め,同部に瘢痕による狭窄を認め,胸部CTでは胃管の壁肥厚とそれに続いて胸骨を穿通するように胸壁に瘻孔を認めた.手術では胸骨下部及び胃管切除術+血行再建付加有茎空腸再建術を施行した.切除標本の病理組織所見では胃管中央部にUL-IVの潰瘍形成があり,胸骨を穿通するように皮膚瘻を形成していた.術後経過は順調で術後第10病日の上部消化管造影では縫合不全なく通過良好で経口摂取を開始,第27病日に退院となった
- ID情報
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- ISSN : 0037-4423
- 医中誌Web ID : 2006284023