MISC

2006年3月

ステンレス鋼表面硬化層の磁気特性に関する研究

JAEA-Research 2006-027
  • 高屋 茂
  • ,
  • 永江 勇二
  • ,
  • 青砥 紀身

開始ページ
17
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
DOI
10.11484/jaea-research-2006-027

低炭素ステンレス鋼に発生する応力腐食割れについて、軽水炉プラントのSCC対策技術の確立と安全性向上のため、SCCの発生・進展の詳細なメカニズムの解明が求められている。特に、低炭素ステンレス鋼のSCCは主として表面の加工層を起点として発生・進展することから、本研究ではSCC発生機構解明に必要な知見を取得するため、表面加工層の微細組織を対象に磁気特性の分析を行った。磁気力顕微鏡を用いてSUS316鋼の強切削加工材及び未加工材の観察を行った結果、強切削加工材については加工面のほぼ前面で未加工材では見られなかった磁性相を確認することができた。強切削加工によって導入された磁性相は表面から約10ミクロンの深さまでに存在し、特に最表面で大きく変化していることから、最表面に最も大きな磁化が存在するか、あるいはこの領域で最も急激に磁化が変化していると考えられる。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11484/jaea-research-2006-027
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5001173
ID情報
  • DOI : 10.11484/jaea-research-2006-027

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