共同研究・競争的資金等の研究課題

2002年 - 2004年

ストレス性精神障害の病態形成に関与するJNKs/c-Jun axis障害の研究-細胞障害のメカニズム解明と新規予防薬の開発-

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))  基盤研究(C)

課題番号
14570925
体系的課題番号
JP14570925
資金種別
競争的資金

ストレス性精神障害の病態形成に関連するストレス性の細胞変性の機序に、c-Jun N-terminal kinases (JNKs)/c-Jun情報系がどのように関与しているかを明らかにする目的から、拘束ストレス・母子分離(NI)ストレスを用いて研究を行った。
1)JNKs/c-Jun axis情報系及びJIPs発現に及ぼす急性・慢性拘束ストレスの影響の検討
急性・慢性拘束ストレスによるラット大脳皮質前頭部(FC)・海馬(HP)でのJNK1,JNK2,JIP-1b,JIP-2a発現や機能の変動をreal-time PCR法やWestern blot法で解析した結果、急性拘束30分の時点でのみFCのJNKリン酸化の有意な減少がみられた。急性拘束によるFCでのJNKsリン酸化の減少によって、JNKsの基質であるc-Junのリン酸化には有意な影響はなかったが、ATF-2リン酸化はFCで有意に減少していた。免疫染色法からphospho-ATF-2の減少は、FC全層のニューロンにみられた。ただし、長時間拘束や慢性拘束によってもFCでATF-2リン酸化の減少がみられたが、この機序にはJNKsやp38の機能低下ではなくprotein phosphatasesの活性の亢進が関与していると考えられた。
2)母子分離ストレスによるJNKs/c-JUN axis情報系の変化
NIストレス(PN2-9...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/14570925
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-14570925
ID情報
  • 課題番号 : 14570925
  • 体系的課題番号 : JP14570925