2005年5月
矛盾した知識集合からの 3 値論理による推論
電子情報通信学会論文誌
- ,
- 巻
- Vol.J88-D-I
- 号
- No.5
- 開始ページ
- 969
- 終了ページ
- 976
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
矛盾した知識集合から意味のある(自明でない)結論を導く推論は一般にparaconsistent reasoningと呼ばれ, これまで主として無矛盾な部分集合に基づく方法, 3値論理に基づく方法が提案されてきた.本論文では3値論理に基づく論理的帰結関係として, 知識集合の解釈においてあいまいさを最小にするという観点から, 第三の真理値uが割り当てられた素式の個数が最小のモデル(これをU-最小モデルと呼ぶ)に着目し, すべてのU-最小モデルにおいて真となる論理式をその知識集合の結論とするような論理的帰結関係を提案する.そして, 知識集合の矛盾の原因は極小矛盾集合の存在であるという観点から, 無矛盾な部分集合に基づく方法において有用な概念である極小矛盾集合とU-最小モデルとの関係を検討し, 極小矛盾集合に現れる素式の集合間の最小ヒッティング集合とU-最小モデルにおいてその真理値がuである素式の集合が一致することを明らかにする.更にこの結果に基づき, 3値論理における論理的帰結関係を古典論理に帰着させて計算する方法(導出原理による質問応答アルゴリズム)を提案する.
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110003203368
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11341020
- ID情報
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- ISSN : 0915-1915
- CiNii Articles ID : 110003203368
- CiNii Books ID : AA11341020
- identifiers.cinii_nr_id : 9000004479651