2019年1月
【外来でよく診る足疾患】外反母趾の診かた
Orthopaedics
- 巻
- 32
- 号
- 1
- 開始ページ
- 15
- 終了ページ
- 23
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)全日本病院出版会
外反母趾の臨床症状とX線所見の診かたについて、筆者がいつも注意している点を含めて解説した。外反母趾の主な症状は第1MTP関節内側のバニオンの痛みと中足痛であるが、ハンマー趾変形によるPIP関節背側部痛や開張足による第5中足骨頭外側のバニオネットの痛み、リスフラン関節症合併例では第2、第3TMT関節の痛みなどもあり、その臨床症状は足部全体にいたる。そのため、外反母趾を診る際には、これらの併存症による症状がないか診察する必要がある。X線検査では外反母趾の重症度や関節症性変化の有無のみならず、併存症の有無も確認することが重要で、その後の治療方針に役立てる。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0914-8124
- 医中誌Web ID : 2019177584