論文

2021年

ポジティブな子育てを支える養育者の特性(4)身体接触との関連から

日本心理学会大会発表論文集
  • 宇惠 弘
  • ,
  • 谷向 みつえ
  • ,
  • 久保 信代
  • ,
  • 島井 哲志

85
開始ページ
PB-033
終了ページ
PB-033
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.4992/pacjpa.85.0_pb-033
出版者・発行元
公益社団法人 日本心理学会

養育者による子どもへの身体接触の多さは,子どもの精神発達や身体発達にプラスの影響を与えることが示されている(Field, 2001)。本研究では,子どもとの身体接触の多さと,養育者の主観的幸福感や人格的強みとの関連について検討することを目的とした。身体接触の尺度得点(山口,2003を一部改変)について,子どもの性別による差は見られず,年齢(0歳~8歳)による差は見られた(F(8,441)=3.41, p<.01;Bonferroni, 2歳>7歳,8歳,p<.05;3歳>7歳,8歳,p<.10)。また,身体接触の尺度得点と主観的幸福感との相関はr=.33であり,人格的強みとの相関は,知力因子r=.32,統制力因子r=.31,人間力r=.36,対人力r=.26であった。さらに,年齢別で相関を求めたところ,0歳と2歳の子どもの養育者では有意な相関が見られず(r=-.05~.27),4歳と8歳の養育者では有意な相関が見られ(r=.33~.57),子どもの年齢が上がるに従い,身体接触の多さと主観的幸福感や人格的強みとの関連が示された。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.4992/pacjpa.85.0_pb-033
CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390573242758029696?lang=ja
ID情報
  • DOI : 10.4992/pacjpa.85.0_pb-033
  • eISSN : 2433-7609
  • CiNii Research ID : 1390573242758029696

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