2021年4月
ヒトトロンボモジュリンの新たな抗炎症作用 白血球インテグリンとの相互作用
炎症と免疫
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- 巻
- 29
- 号
- 3
- 開始ページ
- 266
- 終了ページ
- 273
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)先端医学社
血管内皮細胞表面には凝固と線溶のバランスを制御するために、さまざまな凝固調節分子が発現している。その一つとして知られているヒトトロンボモジュリン(TM)は、すべての血管内皮細胞やリンパ管内皮細胞で発現するI型一回膜貫通型糖タンパクであり、凝固と線溶のプロセスに深くかかわっているだけでなく、抗炎症作用も有することが明らかになってきた。本稿ではTMの白血球インテグリンを介した抗炎症作用、TM細胞外部分の遺伝子組換え体であるTM製剤の敗血症への治療効果、さらに人工知能が見出したTM製剤の有効性が期待できる敗血症のサブグループについて最近の知見を解説する。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0918-8371
- 医中誌Web ID : V430150013