2020年4月 - 2023年3月
バーチャルリアリティー(VR)を活用した麻酔科患者接遇改善研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究テーマの中心となるバーチャルリアリティ(VR)は、VRを利用した「医用画像解析による手術支援」や「手術トレーニング・シミュレーションおよび医学教育への活用」に代表されるように、医療界で導入されはじめている。さらに医師側の医療技術改善だけでなく、患者側の痛みの緩和目的のVR開発や手術待機患者の全身麻酔導入のシミュレーションVR動画などが開発されYouTubeでの一般公開も行われている。しかし、VR技術を患者医師間の接遇改善のために活用する取り組みに関してはまだ行われた例はなく、特にストレス緩和の観点が重要である。
患者にとって手術を受けることは非常にストレスの強い出来事であり、ストレス緩和は非常に重要な課題である。麻酔と手術は非常に不安を誘発することが証明されており、手術前のケアとして患者に麻酔および外科手術に関するビデオや画像のPowerPointプレゼンテーション“hospital journey”を事前に見せることで不安軽減を試みてきた。このように患者側の不安を取り除くアプローチが行われているが、医師側の接遇自体を改善する取り組みは行われていない。そこで、我々は患者が手術室入室後から麻酔導入されるまでの一連の過程における麻酔科医の接遇を研究対象とすることにし、さらにストレス緩和の手段としてのVRの可能性を検討する。本研究では患者接遇向上の系統的教育法を確立させることの文脈で、病院内外の日常環境(例:コンビニエンスストア)が、患者や被験者に与えうるリラックス効果についても検証する。またVRやARなどのバーチャルな環境を効率的に使用することにより、感染症対策を十分に行いつつも、医学教育を確実に実行できるような取り組みを推進するための基礎的な知見を獲得することを目的とする。評価の一環として既存のVR技術(AppliedVR等)との比較検討を行う
患者にとって手術を受けることは非常にストレスの強い出来事であり、ストレス緩和は非常に重要な課題である。麻酔と手術は非常に不安を誘発することが証明されており、手術前のケアとして患者に麻酔および外科手術に関するビデオや画像のPowerPointプレゼンテーション“hospital journey”を事前に見せることで不安軽減を試みてきた。このように患者側の不安を取り除くアプローチが行われているが、医師側の接遇自体を改善する取り組みは行われていない。そこで、我々は患者が手術室入室後から麻酔導入されるまでの一連の過程における麻酔科医の接遇を研究対象とすることにし、さらにストレス緩和の手段としてのVRの可能性を検討する。本研究では患者接遇向上の系統的教育法を確立させることの文脈で、病院内外の日常環境(例:コンビニエンスストア)が、患者や被験者に与えうるリラックス効果についても検証する。またVRやARなどのバーチャルな環境を効率的に使用することにより、感染症対策を十分に行いつつも、医学教育を確実に実行できるような取り組みを推進するための基礎的な知見を獲得することを目的とする。評価の一環として既存のVR技術(AppliedVR等)との比較検討を行う
- ID情報
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- 課題番号 : 20K09194
- 体系的課題番号 : JP20K09194