新規カルボン酸系抽出剤によるレアアースからのスカンジウムの選択的分離
JASIS 2018コンファレンス
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- 開催年月日
- 2018年9月
- 記述言語
- 英語
- 会議種別
- 開催地
- 千葉
- 国・地域
- 日本
スカンジウム(Sc)は工業的に重要な金属であり、飛行機の機体や燃料電池に用いられている。市販の抽出剤を用いることでScをレアアース(REEs)から分離可能であるが、抽出能の低さや逆抽出が問題点であった。本研究では、新規カルボン酸系抽出剤Tetraoctyl nitriloacetic acid diacetamide (TONAADA)を開発した。TONAADAは、二つのアミド基と一つのカルボキシル基を窒素ドナーで連結した四座配位子である。TONAADAを用いたREEsの抽出を行い、市販の抽出剤とのSc$^{3+}$の抽出分離能を比較した。その結果、TONAADAはSc$^{3+}$に対する高い抽出分離能を有し、5M HNO$_{3}$およびHClを用いることで定量的な逆抽出が可能であった。