共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年8月 - 2025年3月

LHC 超前方光子測定によるグルーオン飽和とQGP生成起源

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(S)  基盤研究(S)

課題番号
20H05638
体系的課題番号
JP20H05638
配分額
(総額)
194,740,000円
(直接経費)
149,800,000円
(間接経費)
44,940,000円

2021年度では、P型シリコンセンサーとフロントエンド集積回路 HGCROC を接続するために、新たな基板開発を仏・Grenoble LPSC と行い、センサーとHGCROC を接続し、第3号試作機を製作した。製作したモジュールを CERN SPS加速器のテストビームラインにてテストした(10-11月)。シリコンセンサーに 120 GeV ハドロンビームを照射し、応答でを測定したところ、最小電離粒子シグナルが明確に観測されていることが分かった。更に、モジュールの前面にタングステン板を複数設置し、80 GeV/c の電子ビームを照射し、電子シャワーの測定に成功した。これらの結果とPixel 検出器、ハドロンカロリメータ検出器の実験結果を合わせて、CERN EP newsletter に記事を投稿、掲載された。
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2018年に我々日本グループが製作した FoCal 第2号試作機(mini-FoCal)のデータ解析を進めた。学術誌への投稿の最終段階にある。性能を評価した結果、エネルギー分解能にして約4%を達成していることが分かった(目標5%以下)。これらの結果をまとめ、学術誌に投稿する。
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2021年、佐賀大学もALICE フルメンバーとして加入し、FoCal 後段の読み出し開発に参加した。長崎総合科学大学は、FoCal における読み出し回路担当となり、トリガー開発を本格的に開始した。理研と合同で放射線耐性テストに関する共同研究を実施しした。FoCal 日本グループは、筑波大、筑波技術大、理研、奈良女子大、広島大、長崎総合科学大、佐賀大の7機関、18名となり、 FoCal 国際コラボレーションの中において、FoCal-E pad 検出器の責任機関であると同時に、読み出しシステム、トリガー開発においても中心的な位置を占めるに至った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20H05638
ID情報
  • 課題番号 : 20H05638
  • 体系的課題番号 : JP20H05638

この研究課題の成果一覧

論文

  44

MISC

  7

講演・口頭発表等

  2
  • 下村 真弥
    高エネルギー重イオン衝突とクォーク・グルーオン・プラズマ 〜50年の歩みと将来展望〜 2023年12月9日  招待有り
  • Maya SHIMOMURA for the, PHENIX Collaboration
    Nucleus 2021 2021年9月22日  招待有り