論文

査読有り 筆頭著者
2016年

特権意識の構造と特徴──3つの特権意識に注目して──

パーソナリティ研究
  • 下司 忠大
  • ,
  • 小塩 真司

24
3
開始ページ
179
終了ページ
189
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.2132/personality.24.179
出版者・発行元
日本パーソナリティ心理学会

自己愛の下位側面としての特権意識は誇大型特権意識と過敏型特権意識とに分けられると考えられる。また,それらとは特徴の異なる特権意識として心理的特権意識(Campbell, Bonacci, Shelton, Exline, & Bushman, 2004)がある。本研究では心理的特権意識,誇大型特権意識,過敏型特権意識の共通点や相違点を検討することを目的とした。調査対象者はインターネット調査の回答者941名および質問紙調査の回答者174名であった。二分法的思考,他者軽視,自尊感情,Big Fiveとの関連を検討したところ,誇大型特権意識と過敏型特権意識には他者軽視や二分法的思考との関連において共通する特徴がみられた。また,誇大型特権意識や心理的特権意識は神経症傾向との関連において過敏型特権意識とは異なった関連を示した。更に,心理的特権意識は自尊感情との関連において誇大型特権意識や過敏型特権意識とは異なった特徴を示した。これらの結果から,各特権意識の特徴が論じられた。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2132/personality.24.179
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005138216
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11873802
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/027195601
ID情報
  • DOI : 10.2132/personality.24.179
  • ISSN : 1348-8406
  • CiNii Articles ID : 130005138216
  • CiNii Books ID : AA11873802
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000317564581

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