MISC

2010年

ポーラスコンクリートの凍害劣化に及ぼすスケーリング抵抗性の影響

コンクリート工学論文集
  • 中村 拓郎
  • ,
  • 堀口 敬
  • ,
  • 志村 和紀
  • ,
  • 石井 剛

21
1
開始ページ
63
終了ページ
72
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.3151/crt.21.1_63
出版者・発行元
Japan Concrete Institute

ポーラスコンクリート(以下:PoC)の凍害劣化メカニズムを検討するために,一般的なJIS A 1148 A/B法とともにRILEM CIF/CDF法を実施し,スケーリングと凍結融解作用下での吸水挙動がPoCの耐凍害性に与える影響を詳しく検討した。PoCの吸水挙動は常温下と凍結融解作用下に分けて考えることができ,凍結融解作用下での吸水量が小さいほどスケーリング抵抗性が高いことが明らかとなった。また,普通コンクリートと同様にAE剤の使用がPoCのスケーリング抵抗性を向上させることが確認された。さらに,寒冷地で10年間供用されたPoCの劣化程度は,再現供試体におけるCDF法の凍結融解40サイクル程度の凍害損傷によく対応していた。本研究の範囲内では,スケーリング量が300g/m2を超えた場合に,相対動弾性係数および曲げ強度比の急激な低下が認められた。PoCのスケーリング抵抗性は耐凍害性に与える影響が大きく,PoCの耐凍害性評価の指標となり得ることが明らかとなった。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.3151/crt.21.1_63
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130002146231
ID情報
  • DOI : 10.3151/crt.21.1_63
  • ISSN : 1340-4733
  • CiNii Articles ID : 130002146231
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000021972671

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