2022年3月5日
そり牽引走が短距離疾走パフォーマンスに及ぼす即時的効果
日本体育測定評価学会第21回大会
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- 開催年月日
- 2022年3月5日
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 主催者
- 日本体育測定評価学会
- 開催地
- オンライン(新潟)
- 国・地域
- 日本
【背景】レジスタンストレーニングなどによって筋に高強度の負荷をかけることによって、その後のパフォーマンスが即時的に向上する。また、レジスタンストレーニングの1つであるそり牽引走(以下RSSとする。)は、加速局面の疾走パフォーマンスを向上させる。【目的】RSSが短距離走のキネマティクス(疾走速度、ピッチ、ストライド、接地時間および滞空時間)に及ぼす即時的効果を明らかにすることとした。【方法】参加者は、大学陸上競技部に所属し、100m走に出場機会の多い男子学生14名とした。試技は、RSSを行った8~12分後に30m全力走を行わせた。そり牽引の負荷は、体重の20%、50%および80%とし、1日あたり1つの負荷で実施順序はランダムとし、3日連続で行った。【結果】負荷の違いによる即時効果に交互作用は確認されなかったが、すべての負荷のRSS実施前後において、30m走の平均疾走速度が有意に上昇した。加えて0〜2歩目までの区間において、疾走速度およびストライドが有意に増大し、滞空時間は有意に減少した。【結論】RSSはキネマティクスに影響せずにスプリントパフォーマンスを即時的に向上させることが示唆された。