2010年4月 - 2014年3月
咀嚼筋活動パタンによる食品評価-風味の関与
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
咀嚼時の咬筋活動パタンは、その活動量や活動期間に比べて、まだ十分な研究がなされていない。報告者らは活動パタンをTp手法によって定量的に評価し、食品識別における風味の役割を調べた。健常若年成人男女を対象に、サイズとテクスチャが比較的近く、かつ果実風味の異なるグミを使用し、咀嚼時咬筋活動(表面筋電図)を記録・解析した。得られた3種Tp値のクラスター解析から、3つないし4つの下位クラスターが認められた。一部の下位クラスター間では、咀嚼したグミの糖量に差違が見られた。この結果から、咀嚼時の咬筋活動パタンが風味、とりわけ甘味、を手掛かりとする食品識別に一定の役割を果たすとの示唆が得られた。
- ID情報
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- 課題番号 : 22500740
- 体系的番号 : JP22500740