基本情報

所属
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 准教授
学位
博士(理学)(2014年3月 東京大学)

連絡先
toriumi.shinjaxa.jp
研究者番号
30738290
ORCID ID
 https://orcid.org/0000-0002-1276-2403
J-GLOBAL ID
201801010150385982
researchmap会員ID
B000334089

2014年3月東京大学大学院地球惑星科学専攻修了。博士(理学)。国立天文台特任助教、JAXA宇宙科学研究所国際トップヤングフェローを経て、2022年6月より同准教授。太陽黒点の形成過程や太陽フレアの発生機構に興味を持ち、数値シミュレーションと観測データ解析の両面から研究を行っています。最近は恒星黒点・恒星フレアに関する研究にも取り組んでいます。ADS Google Scholar ORCID

  • 浮上磁場と黒点形成:黒点は太陽内部から磁場が浮上することで形成されますが、内部を光によって観測することはできません。そこで、大規模な数値シミュレーションにより太陽内部から磁場が浮上する様子を再現し、浮上速度などを明らかにしました。また、「日震学」により太陽内部の磁場を検出する手法を開発し、浮上磁場の速度がシミュレーションと一致することを示しました。
  • 黒点ジェットの発生メカニズム:黒点の上空では活発な爆発やジェット噴出が生じます。「ひので」「IRIS」衛星による同時観測と数値シミュレーションの解析を組み合わせ、黒点ジェットが、対流に駆動された磁気リコネクションによって生じることを明らかにしました。→ プレスリリース
  • フレア黒点の研究:太陽フレアは、複雑な形状を持つ黒点に発生しやすいことが知られています。衛星観測データの解析により、フレア黒点の統計的性質を明らかにしました。また、太陽内部の磁場がリアリスティックな熱対流によって浮上し、自発的にフレア黒点を形成する世界初の数値シミュレーションに成功しました。→ 解説記事 ウェブリリース
  • 太陽-恒星連携研究:太陽面上を黒点が移動する際の明るさ変動(ライトカーブ)を解析することで、恒星のライトカーブ測定から恒星黒点の性質を調査する方法を提案しました。→ プレスリリース[NASA,国立天文台,JAXA宇宙研] また、太陽と太陽型星の超高温大気が共通のメカニズムで加熱されていることを突きとめました。→プレスリリース[アメリカン大学,JAXA宇宙研]
  • 次期太陽観測衛星「SOLAR-C」:2020年代中頃の打ち上げを目指す日本の次期太陽観測衛星「SOLAR-C」計画において、科学検討とともに、運用体制の構築などに取り組んでいます。




主要な論文

  56

主要なMISC

  32

書籍等出版物

  3

主要な講演・口頭発表等

  304

担当経験のある科目(授業)

  3

主要な共同研究・競争的資金等の研究課題

  10

学術貢献活動

  14

社会貢献活動

  25

メディア報道

  14