共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

少子高齢社会における階層構造メカニズムに関する実証研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

課題番号
18H03647
体系的課題番号
JP18H03647
配分額
(総額)
43,940,000円
(直接経費)
33,800,000円
(間接経費)
10,140,000円

本研究の初年度は、2015年に実施した「社会階層と社会移動に関する全国調査」(SSM調査)の本格的な分析を開始した。特に、2015年調査の実施を中心とする特別推進研究事業(JP25000001)の最終年に刊行した122本の報告論文をもとに、学術書籍への刊行を明示的な目標として研究会を発足させた。そこでは、人生を初期・中期・後期の3つに分けて、それぞれのライフステージ独自の課題をもつ階層性について議論する構成とした。本研究会では、中堅研究者を中心に42名に研究チームを絞り、まず日本語による学術書籍刊行にむけて研究チームを形成した。全体会議を2018年12月と2019年2月の2回開催し、それに加え3つの研究班幹事を中心に所属メンバーへの助言、指導を実施した。第7回SSM調査研究のメインテーマを少子高齢化としたが、既存の階層研究への新たな視点として、現役世代のみならず、高齢化が最も進行する日本における高齢層の就労状況や職業経歴を積極的に考慮したライフステージごとの階層性について理論的検討を開始した。
2018年9月には、台湾のAcademia SinicaからYi, Chun-Chun教授を招いて、日台の若年層における階層性について実証分析研究についてのワークショップを開催した。特に、日本以上に少子化が進行する台湾において、労働や結婚、さらには世代間関係の視点をいれた議論は、きわめて有益であった。同ワークショップでも若手研究者を中心に活発な議論が進んだ。
2015年SSM調査データを用いた研究報告としては、日本社会学会や国際社会学会をはじめ20本程度の学会報告、12本の学術論文刊行、さらに書籍として5本が刊行された。また、人生半ば期の階層性を明らかにするため、2019年の50代調査実施に向けて企画、準備を進めた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18H03647
ID情報
  • 課題番号 : 18H03647
  • 体系的課題番号 : JP18H03647

この研究課題の成果一覧

論文

  1

書籍等出版物

  1