共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2023年3月

雇用保障と社会保障の認知と選好:パネル化認知・コンジョイント実験分析

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

課題番号
18H03630
体系的課題番号
JP18H03630
配分額
(総額)
43,680,000円
(直接経費)
33,600,000円
(間接経費)
10,080,000円

1. 研究の目的
働き方の急速な変化を人々はどう感じているのか。どのような働き方にあり、それをどのように感じている人々が、どのような働き方を希望し、社会保障を望んでいるのか。日本の政府と企業が現実に到達しうる、より望ましい選択肢を探るために、本計画は、1)個人属性調査、無作為化認知実験分析、完全無作為化コンジョイント実験分析を組み合わせたパネル・ウェブ・アンケート調査を実施する。2)人々の雇用の実態と認知が、将来における働き方と社会保障政策の選好に及ぼす影響を調べる。個々人の効用関数の形状に事前の仮定を置かず、かつ、個々人の効用関数の形状が異なることを明示的に許容して、ノンパラメトリックに推定する。3)その結果から政策的含意を導くとともに、解釈の改善のために、東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センターにおいて生データを提供する。
2. 2018年度における到達
個人と両親の属性を問う基本調査(baseline survey)に、無作為化認知実験分析による雇用安定の認知の調査と、完全無作為化コンジョイント分析による働き方と社会保障政策の選好の調査を組み合わせ、年2回5年間のパネル調査として実施することが本計画の柱である。今後、継続して用いる基本調査の質問票と認知実験およびコンジョイント実験の設計に万全を尽くすことが2018年度の最重要作業であったが、これは円滑に達成された。これを受けて、2018年度中には、当初計画通り、9,000名のパネル調査を2回、実施した。
3.派生的分析の着手
また、予定通り、2018年度に2回、実施し、パネル分析の最小限の要件を満たすことができため、中林と川田は、認知の度合いと社会保障の選好の関係を調べるコンジョイント実験の結果を解釈する作業に先行的に着手した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18H03630
ID情報
  • 課題番号 : 18H03630
  • 体系的課題番号 : JP18H03630

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