共同研究・競争的資金等の研究課題

2003年 - 2004年

現代日本におけるジェンダーと社会階層に関する総合的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
15330112
体系的課題番号
JP15330112
配分額
(総額)
10,900,000円
(直接経費)
10,900,000円

本研究の目的は、2005年秋に実施予定の2005年社会階層と社会移動調査に向けた、ジェンダーと社会階層をめぐる研究枠組みの形成と日本・韓国・台湾の3力国比較の研究体制の確立である。
1.国際比較調査の体制作りのために、「東アジアにおける社会階層・京都会議」を開催し、その後、韓国ならびに台湾との研究交流を進め、ジェンダーと職場環境、ライフステージを明確化する変数の導入など、新たな調査項目を導入し、比較研究の基本枠組みを作成した。
2.またSSM韓国・台湾調査の調査方法に関して調査機関の実査体制や調査員の能力等も含めて調査・資料収集を行い、調査体制の確立をはかった。その結果、両国で調査委託可能な調査機関を見つけることができた。
3.上記の点以外に具体的な調査内容の検討や国内調査の問題として、以下の観点から調査データ等の分析を行った。
a.2003年調査の分析からみえてくる課題(これまでの伝統的調査項目や新しい調査項目の検討など、ジェンダーの関連項目など国内予備調査結果の検討)
b.国際比較調査への準備(韓国職業威信スコアの作成、階層帰属意識の日韓比較など)
c.回収率改善のための方策(調査環境の悪化の中でどのようにして回収率を上げていくか)
4.3の分析を行った結果、不公平感の回答カテゴリーの問題点やキャリア・イメージの回答方法の修正点、さらには女性の15歳時に持っていたライフコース・イメージのその後のキャリアに及ぼす影響などが明らかになった。また、面接調査時の訪問時間や回数など調査員の行動を管理者がいかにコントロールするかによって、現在の低回収率も上昇しうる可能性が示された。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-15330112
ID情報
  • 課題番号 : 15330112
  • 体系的課題番号 : JP15330112