2001年9月
住宅品質確保促進法の効果と逆選択問題
応用地域学研究
- 巻
- 号
- 6
- 開始ページ
- 15
- 終了ページ
- 25
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
住宅の購入者が欠陥の少ない住宅と欠陥の多い住宅とを見分けることができない場合に,住宅品質確保促進法がどのような影響をもたらすかを分析した。その結果,もし欠陥の多い住宅を供給するメーカーが瑕疵担保責任を完全に履行するならば,品確法は購入者の逆選択問題を改善しうるが,履行しない場合には,欠陥の少ない住宅の価格だけが上昇するため,逆選択問題は品確法が施行される以前よりも深刻になることを明らかにした。