2021年2月
らい性結節性紅斑が慢性化したLL型ハンセン病
日本皮膚科学会雑誌
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- 巻
- 131
- 号
- 2
- 開始ページ
- 329
- 終了ページ
- 335
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (公社)日本皮膚科学会
20歳代の在日外国人男性。右手疼痛を主訴に整形外科を受診した際に皮疹を指摘され、当科を受診した。顔面・四肢末梢・腰腹部に光沢のある境界明瞭な結節を多数認め、臨床症状、皮膚スメア検査、組織所見、らい菌特異的PCR陽性よりLL型ハンセン病と診断した。ハンセン病およびらい反応は、治療が遅れると後遺症を残しうるため早期診断・早期治療が重要である。自験例は多剤併用療法開始後に皮膚症状の悪化や神経・眼症状、発熱、関節痛など多彩ならい性結節性紅斑の症状が出現し、その後慢性化したが、ほとんど後遺症なく経過している。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0021-499X
- eISSN : 1346-8146
- 医中誌Web ID : 2021159767