2015年4月 - 2019年3月
エピジェネティック活性をもつ化学物質の影響把握と新たな環境リスクの予防策
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
多能性幹細胞ヒトiPS細胞を用いて、DNA及びヒストンメチル化修飾を指標としたエピジェネティック状態を可視的に検出する方法を開発した。135種の化学物質を解析し、エピジェネティック毒性の検出を行った。低線量放射線の照射によるヒトiPS細胞の網膜神経節細胞への分化に対する影響を調べた。疾患原因遺伝子のプロモーター領域でのDNAメチル化変動を特異的DNA配列の解析により詳細に調べた。分化度の違いによるエピジェネティック状態の差を検出できる手法も開発した。これらの結果は、多能性幹細胞を用いたエピジェネティック活性の迅速な検出により、化学物質や環境要因の初期イベントを把握し後発の影響予測に活用できる。
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- 課題番号 : 15H01749
- 体系的課題番号 : JP15H01749