共同研究・競争的資金等の研究課題

2015年4月 - 2017年3月

日本語とカクチケル語の比較研究による言語の普遍性と多様性の神経基盤の解明

日本学術振興会  科学研究費補助金(若手研究(B))  若手研究(B)

課題番号
15K16733
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
1,560,000円
(直接経費)
1,200,000円
(間接経費)
360,000円
資金種別
競争的資金

本研究では、日本語とマヤ諸語のひとつであるカクチケル語の母語話者に対して機能的磁気共鳴画像法 (fMRI) 実験を行い、語順変化に伴う脳活動の共通点・相違点を明らかにすることを目指した。カクチケル語話者と日本語話者に共通して、かき混ぜ操作で語順を変化させると左下前頭回の活動が上昇した。この脳領域は文法処理に特化した文法中枢と提案されており、かき混ぜ操作に伴い文法処理の負荷が上昇したと考えられる。さらにカクチケル語話者では、主題化操作を含まない文で、両側のヘッシェル回、上側頭回で活動が上昇した。以上の結果から、かき混ぜ操作と主題化操作が言語野に対して異なる影響を与えることが明らかとなった。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/d/p/15K16733.ja.html
ID情報
  • 課題番号 : 15K16733