研究ブログ

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包括脳ネットワーク 夏のワークショップ

初めてブログを書きます。こういう場だとなんか真面目に書かないといけない気がするけど、
時には結構てきとーなことをダラダラ書いちゃうかもしれません。

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いま僕は、神戸国際会議場で開催されている、「包括脳ネットワーク 夏のワークショップ」に
参加しています。今回、発表は何もないので純粋に勉強のために参加させていただいています。

きょうはワークショップ3日目だったんですが、2日目のきのう、K先生のセミナーで、意外な
言葉を聞きました。

K先生は、「私は精神疾患を撲滅すべきとは考えていない」とおっしゃっていました。
僕は、精神疾患を地球上から撲滅するという野望をひたすら胸にして、それが研究に対する
モチベーションのすべてだったりするので、この言葉は非常に意外だったのです。

K先生はさらに、「たとえば冬季うつ病などがあるけど、地球が氷河期のようになった時に
冬眠できる人が生き残ることができるのかもしれない。私は、患者が生きていける社会が
実現できればいいと考えている」とおっしゃっていました。

うつ病も、意味があって存在しているのかもしれない、ということは自分も時々ですが、
考えないわけではありません。ひょっとしたらうつ病というのは、社会の歪みなどを皆に
知らせてくれるために現れる、警告の意味があるものかもしれない、なんて。

ただ、やはりそれでも、僕は精神疾患は地上から撲滅したいと考えてしまいます。
10000年後に人類が生きているかどうかより、明日みんなが幸せであればそれで十分、
とも考えてしまうのです。けれどK先生の言葉は、とても優しく響く。

一方では病を憎み、一方ではK先生の言葉に共感もします。どちらにもなり切れない、
けれど迷いそのものが間違いなく自分の立ち位置なのだとも思います。
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