MISC

2021年

廃水銀等処理物の連続バッチ溶出試験による長期安定性評価

廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
  • 江川 奨一
  • ,
  • 日下部 武敏
  • ,
  • 塩田 憲司
  • ,
  • 大下 和徹
  • ,
  • 高岡 昌輝

32
開始ページ
365
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.14912/jsmcwm.32.0_365
出版者・発行元
一般社団法人 廃棄物資源循環学会

平成 29 年 8 月「水銀に関する水俣条約」が発効され、同年 10 月廃棄物処理法施行令等が改正された。これにより廃水銀およびその化合物は、「精製・硫化・固型化」の中間処理が義務付けられた。本研究では、廃水銀等処理物の長期安定性評価を目的に、3種類の固化体に対して連続バッチ溶出試験を行った。試験結果から、改質硫黄固化体は酸性、中性、還元条件で、エポキシ樹脂固化体は酸性、中性、アルカリ性、還元条件で、長期安定性を有していることが分かった。低アルカリセメント固化体は、初期溶出が認められるものの、長期的な水銀の封じ込めにおいては、一定の性能が認められた。また、水銀溶出濃度が環境基準値を大きく上回る場合でも、ほとんどの水銀が固化体に保持できていた。酸化条件ではすべての固化体で環境基準値を大きく上回る水銀溶出濃度を示したことから、硫化水銀および固型化物は酸化物との接触は避けなければならない。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.14912/jsmcwm.32.0_365
CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390853487385224960?lang=ja
ID情報
  • DOI : 10.14912/jsmcwm.32.0_365
  • CiNii Articles ID : 130008136182
  • CiNii Research ID : 1390853487385224960

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