2022年
ボイラ過熱器管付着灰中銅の化学形態分析と腐食影響評価
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
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- 巻
- 33
- 号
- 開始ページ
- 311
- 終了ページ
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14912/jsmcwm.33.0_311
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
廃棄物焼却発電施設のボイラ過熱器管の高温腐食に関して、塩素や硫黄の他に銅などの重金属も腐食を促進することが推定されてきたが、詳細は明らかになっていない。付着灰中銅の化学形態を明らかにし、腐食への影響を評価するために、実機から採取した付着灰に対して熱力学平衡計算、X線吸収微細構造(XANES)、逐次抽出を行った。 これら分析の結果から付着灰中の一部のCuはCuOや、CuとFeの複合酸化物として安定的に存在することが確認できた。A灰に比べてCl濃度の高いC灰は上流、中流ともに、Cu、Clの含有量が高いうえ、CuOやCuとFeの複合酸化物としての存在量が多く、Cuの腐食への影響も大きいことが推測される。 CuとFeの複合酸化物に関して、触媒として働き腐食へ寄与する可能性や、腐食生成物の最終形態として安定に存在する可能性が考えられる。詳細については今後さらなる解析が必要である。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14912/jsmcwm.33.0_311
- CiNii Research ID : 1390294276467160960