2021年
アルミノケイ酸塩のアルカリ溶液への溶解特性がジオポリマーによる熱処理飛灰中セシウム不溶化に与える影響
廃棄物資源循環学会論文誌
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 32
- 号
- 開始ページ
- 136
- 終了ページ
- 146
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.3985/jjsmcwm.32.136
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
放射性物質に汚染された廃棄物の熱処理では,含有されるセシウム (Cs) が飛灰へ移行するため,飛灰中 Cs の不溶化が必要である。本研究では,カオリン試薬の熱的変化やアルカリ溶液への Al, Si の溶解特性を調査した。さらに,焼成したカオリン試薬を用い,模擬飛灰中 Cs のジオポリマーによる不溶化処理を行なった。その結果,メタカオリンは焼成パイロフィライトと比較して,アルカリ溶液に溶解しやすく,作製した固化体の Cs 溶出率は低くなった。Si/Al のような材料構成比では,アルミノケイ酸塩の種類や NaOH 濃度による Cs 不溶化への影響の評価は困難であったが,Sidissolved/Aldissolved を用いることで,Cs 不溶化に直接寄与する Al, Si のバランスの変化が明確になった。本研究より,アルミノケイ酸塩のアルカリ溶液への溶解特性は,ジオポリマーによるCs不溶化性能を制御する重要な指標となることが示唆された。
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.3985/jjsmcwm.32.136
- ISSN : 1883-5856
- eISSN : 1883-5899
- CiNii Articles ID : 130008159446
- CiNii Research ID : 1390854064975123712