セキュリティのリスク分析手法として様々なリスクアセスメント手法が提案されている．守るべき資産を起点とするリスクアセスメント手法では資産の洗い出しを始めに行うが，分析者の知見に依存するという問題がある．これに対し，資産導出のサポートとして資産の分類を定義する事例あるが，分類と照合するドキュメントが必要であり，ドキュメントが入手できないケースへの適用が難しい．本稿では，スマートハウスにおける情報機器のリスクアセスメントにおいて，機器同士がつながるという特徴に着目し，つながる機器と経路を起点に資産を導出する手法を提案する．また，ケーススタディとしてスマートハウスの情報機器に対する資産導出を行う．