2008年6月26日
位相差顕微鏡映像における歯周病菌の追跡
電子情報通信学会技術研究報告. SIP, 信号処理 : IEICE technical report
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
厚生労働省の「歯科疾患実態調査」によると、国民成人の8割が歯周病に罹患している。一方、歯周病の原因とされる歯周病菌の動態学的研究は始まったばかりであり、効果的な予防や治療法の確立には至っていない。歯周病の研究を進めるうえで菌体の判別・追跡をリアルタイムで行うことは研究の補助につながる。本研究では、位相差顕微鏡より得られた歯周病菌の映像を用いる。映像に対し背景登録を用いた移動物体抽出アルゴリズムにより菌体を検出する。その後ラベリングにより菌体の座標・形状などを抽出し、それをもとに菌体の追跡を行う。リアルタイムで処理を行うためこれをDSPへ実装した。その結果、映像中の全菌体を同時に追跡すること、および指定した菌体の追跡が可能になった。