2015年3月
アリストテレス「オルガノン」における命題の構造と付帯性の研究
広島大学
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 学位論文(博士)
アリストテレスの考える命題の構造が,現代の論理学における命題の構造と決定的に異なること,そしてその命題の必然性に基づいて推論が成立するとき,付帯性は非必然性を表すために妥当な推論に用いられないことを示した.さらに,『トピカ』の付帯性の定義について,解消できない不整合が存在するため,アリストテレスは『トピカ』以降,その立場を修正した可能性を示した.