論文

査読有り
2007年10月

ポルピュリオス『エイサゴーゲー』における固有性について

『哲学』(広島哲学会)
  • 高橋 祥吾

59
開始ページ
1
終了ページ
13
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)

ポルピュリオスが『エイサゴーゲー』の中で,アリストテレスの固有性の概念をどのよう解釈し,受け継いだのかを考察した.固有性は,アリストテレス哲学では何らかの必然性をもつものとして位置づけられているものが,ポルピュリオスでは偶然的なものと関係付けられている。そして,このポルピュリオス流の概念が,哲学・倫理学史的に,中世以降多大な影響を与えていることを明らかにした.

エクスポート
BibTeX RIS