論文

2015年

鬼ごっこ・ルール遊びの展開における保育者の指導・援助 : 自由記述の分析をもとに

三重大学教育学部附属教育実践総合センター紀要
  • 富田 昌平
  • ,
  • Tomita Shohei

35
開始ページ
19
終了ページ
26
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
三重大学教育学部附属教育実践総合センター

本研究の目的は、幼児の鬼ごっこ・ルール遊びの展開における保育者の指導・援助について検討することであった。保育者18名を対象に自由記述を中心とした質問紙調査を行ったところ、以下の結果が得られた。第1に、鬼ごっこ・ルール遊びの発達的意味は、①社会的発達、②知的発達、③情緒的発達、④身体的発達、の4点にまとめられた。第2に、鬼ごっこ・ルール遊びの実践上の工夫や配慮は、①子どもの状態を見極める、②ルール理解を徹底する、③安全面に配慮する、④話し合いを大切にする、⑤遊びの楽しさや深まりを追究する、の5点にまとめられた。第3に、鬼ごっこ・ルール遊びでよく見られるトラブルは、①ルール違反・インチキ、②ルールの無理解、③意思表示の未熟さ、④行き過ぎによる事故、の4点、対処法は、①子どもの思いを受け止める、②ルールを分かり易く知らせる、③子ども同士で話し合う、④ルールを修正または新たに作る、の4点にまとめられた。鬼ごっこ・ルール遊びに取り組む上で、保育者に求められる指導・援助の在り方が考察された。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120006763956
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11451572
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/026302530
URL
http://hdl.handle.net/10076/00018515
ID情報
  • ISSN : 1346-6542
  • CiNii Articles ID : 120006763956
  • CiNii Books ID : AA11451572
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000003182672

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