共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2020年3月

非同期分散チャンネルへ展開するアレイ信号処理理論の深化と実世界応用

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)
  • 小野 順貴
  • ,
  • 牧野 昭二
  • ,
  • 猿渡 洋
  • ,
  • 小山 翔一
  • ,
  • 井本 桂右
  • ,
  • 越智 景子

課題番号
16H01735
配分額
(総額)
43,420,000円
(直接経費)
33,400,000円
(間接経費)
10,020,000円

1) 非同期分散マイクロホンアレーを用いた音源分離、音源強調に関しては、マイク感度にばらつきがある状況でも、各音源を認識するのに最もよいマイクをブラインドで選択する手法を考案した。また、移動音源が存在する環境で、定常な時間フレームの自動検出に基づきサンプリング周波数ミスマッチをブラインド補償する新たな手法を開発した。2) ブラインド音源分離自体に関しては、国際会議ICASSP2018でチュートリアル講演を行った。また、ILRMAの一般化を進め、音源のローカルな分布がヘビーテイル分布やサブガウス分布の場合に拡張した。加えて、音源強調にブラインド音源分離を応用し、チェコのリベレツ工科大学と共同研究成果を発表した。3) 複数ビームフォーマを組み合わせた音声強調法に関しては、時間周波数bin毎のスイッチングビームフォーマという形に定式化し、劣決定条件での性能向上を確認した。4) 音源定位・マイク定位に関しては、我々が開発した定位手法を実環境での携帯端末の位置推定に応用し、ドイツのマックスプランク研究所と共同研究を行い、トップ会議Mobisys (2018年度の採択率は27%)に論文が採択された。5) 音響シーン認識への応用に関しては、実環境での録音を想定し、録音信号が間欠的に欠損している信号に対し、トピックモデルを用いたシーン認識法をまとめ、ジャーナル論文を出版した。6) 補聴器応用を目的に取り組んでいる低遅延実時間ブラインド音源分離を、国際会議ICASSP2018, IWAENC2018でデモ発表し、大きな関心を集めた。7) 実世界応用の一つとして、分散マイクで録音した音響信号から交通量を推定する交通量モニタリングへの応用研究を開始した。8) 音場再現への応用を想定し、音場の調和展開係数を解析的に求める理論を構築した。

ID情報
  • 課題番号 : 16H01735