2020年4月 - 2022年3月
次世代シーケンサーによる外科切除症例におけるctDNAの再発予測因子としての意義
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
昨年度までの研究で、主に術後早期(3-12日)のctDNAに関して報告した。今年度は解析対象を47例に拡大するとともに、術後の採血ポイントを術後早期だけでなく、6か月毎におこなうことで、術後の予後予測だけでなく、術後再発の早期発見にctDNA解析が有用である可能性について検討した。ctDNAの検出にはNATERA社のSignateraを用いている。
術前にctDNAが検出されたのは28例(59%)、術後は5例(11%)であり、術前のctDNA陽性例と陰性例では無再発生存期間に有意差はなかったが、術後早期のctDNA陽性例は陰性例と比較して、有意に無再発生存期間が短縮していた(3年無再発生存率:0% vs 65%, p<0.01)。多変量解析でも術後早期のctDNA陽性のみが有意な予後予測因子であった。
また術後早期にctDNAが陰性であった42例のうち、3例が陽転し、この後に画像上も再発が確認された。
現在NATERAにてさらに追加検体を解析中である。
術前にctDNAが検出されたのは28例(59%)、術後は5例(11%)であり、術前のctDNA陽性例と陰性例では無再発生存期間に有意差はなかったが、術後早期のctDNA陽性例は陰性例と比較して、有意に無再発生存期間が短縮していた(3年無再発生存率:0% vs 65%, p<0.01)。多変量解析でも術後早期のctDNA陽性のみが有意な予後予測因子であった。
また術後早期にctDNAが陰性であった42例のうち、3例が陽転し、この後に画像上も再発が確認された。
現在NATERAにてさらに追加検体を解析中である。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K17764
- 体系的課題番号 : JP20K17764
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
Translational lung cancer research 9(5) 1915-1923 2020年10月 査読有り筆頭著者