2012年
ボーダーコリーにおける匂いの見本合わせ課題と装置の検討
東海大学紀要. 農学部
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- 巻
- 31
- 号
- 0
- 開始ページ
- 15
- 終了ページ
- 19
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 東海大学農学部
ボーダーコリーにおける匂い刺激を用いた弁別実験において,見本合わせ課題の有効性と装置の検討を行った。供試犬としてボーダーコリー種の雄1頭を用い,刺激にはレモングラスとラベンダーの香料を用いた。横一列に並んだ3つの刺激提示口と,それぞれの返答穴で構成されたオペラント装置を制作した。中央の刺激提示口より見本刺激が出現し,供試犬は見本と同一の刺激を左右の弁別刺激から選択し,正刺激側の返答穴に反応を示すと餌が与えられた。最初に,イヌに見本刺激と弁別刺激との関係性を学習させるため,見本となる香料をどちらか一種類に固定したトレーニングを行った。その後,二種類の香料をそれぞれ正刺激または負刺激として用いた弁別実験を行った。トレーニングおよび弁別実験では,1セッション20トライアルのうち16トライアルの正解を弁別基準とし,弁別実験において基準に到達したセッションを3回連続して記録した時点で弁別可能と見なした。本実験では6セッション目で弁別基準に達し,それが3セッション連続した。本実験において,供試犬は2種類の香料を弁別することができたことから,見本合わせ課題法はボーダーコリーの匂い弁別実験において有効であったことが確認された。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/40019205005
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12385338
- ID情報
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- ISSN : 1883-1516
- CiNii Articles ID : 40019205005
- CiNii Books ID : AA12385338