2014年4月 - 2017年3月
拡張性心不全患者における呼吸筋リハビリテーションが運動耐容能に及ぼす影響
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
心不全増悪で入院した左室駆出率の保たれた心不全患者(HFpEF)40名を対象に、呼吸筋力と6分間歩行負荷試験で評価した運動耐容能との関連を検討した。心不全患者の27.5%に呼吸筋力の低下を認め、呼吸筋力の低下した心不全患者は、肺活量の低下、下肢筋力の低下を合併し、6分間歩行距離が有意に低下していた。肺活量、下肢筋力が低下しているグループにおいても呼吸筋力の低下は運動耐容能の低下と関連がみられ、併存する呼吸機能の低下や筋力低下とは独立して運動耐容能の低下に寄与する可能性が示唆された。以上の結果より、四肢骨格筋に加え、呼吸筋へのリハビリー介入の有用性の可能性が期待され、現在介入試験を実施中である。
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- 課題番号 : 26350566
- 体系的課題番号 : JP26350566