MISC

2007年3月

気分障害患者における選択的スプライシング調節機構異常の検討

精神薬療研究年報
  • 綿貫 俊夫
  • ,
  • 船戸 弘正
  • ,
  • 内田 周作
  • ,
  • 松原 敏郎
  • ,
  • 若林 祐介
  • ,
  • 大朏 孝治
  • ,
  • 西田 朗
  • ,
  • 渡邉 義文

39
開始ページ
59
終了ページ
65
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(公財)先進医薬研究振興財団

抑うつ状態、寛解状態にある気分障害(双極性障害および大うつ病性障害)患者、および気分障害患者の第一度血縁者の末梢白血球を用いて、SR蛋白質遺伝子群mRNAの発現量を検討した。また、SR蛋白質遺伝子群mRNAの発現量と視床下部-下垂体-副腎(HPA)系に関連する様々なデータとの関連性について検討した。気分障害患者78例、気分障害患者第一度血縁者32例および健常者28例を対象とした。双極性障害患者群においてSRp20 mRNAの有意な発現量増加を認めた。この発現量増加は年齢、性別、投与薬剤との関連はなく、更には状態像とも関連していなかったことから、双極性障害患者におけるtrait markerであることが示唆された。

ID情報
  • ISSN : 1346-1702
  • 医中誌Web ID : 2007221955

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