2019年4月 - 2022年3月
代用貨幣を用いた医療機関における分散的意思決定の実証研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
トークンエコノミー法に基づくベッドコントロールを行うシステムを考案し、コンピュータシミュレーションによる挙動の推定と被験者実験による実務への影響を検討した。医師=看護師間のやり取りを取引に見立て、代用貨幣(トークン)を通じて市場原理的に資源配分が行われるように設計した。推定された挙動は従来法による資源配分と大きな変化は見られなかった。被験者からは、満足度が向上し意思決定速度が上がることが期待される反面、不健全な競争を惹起することへの懸念が表された。これらの結果により、病院経営のツール・意思決定のあり方として有用な可能性が示唆された。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K19386
- 体系的課題番号 : JP19K19386