2013年4月 - 2016年3月
血球膜のマルチスケールモデリングと接着現象の解明
日本学術振興会 若手研究(B) 若手研究(B)
本研究では,血球の接着挙動および高せん断場での挙動を明らかにするために,1)脂質二重層とスペクトリン層の滑りを考慮した二層膜モデルの構築,2)膜の半透性を考慮した浸透圧による膨張・収縮の定式化の提案,3)実験的な接着力評価のための逆問題推定手法の提案を行った.これにより,高せん断場において,血球膜面で局所的に滑り速度が発生し,また膜応力の局所的な違いが浸透挙動に影響を与えることを明らかにした.さらに,三次元的な変形場を考慮した接着力逆推定の可能性を示すことができた.
- ID情報
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- 課題番号 : 25790097
- 体系的課題番号 : JP25790097