近年、既存薬の新しい薬効を発見し、それを別の疾患の治療薬として開発するドラッグリポジショニングという創薬戦略が提案されている。ドラッグリポジショニングでは、安全性を確保しながら開発期間を短縮することが可能であり、新規化合物に比べ開発成功率も高くなる。心肺停止患者の生存率を向上させることを目的として、ドラッグリポジショニングの創薬戦略により実施した大規模データベースを紹介し、今後の展望についても考察した。