論文

2017年

二者関係データをマルチレベル分析に適用した場合に生じる諸問題とその解決法

実験社会心理学研究
  • 清水裕士

56
2
開始ページ
142‐152(J‐STAGE)
終了ページ
152
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.2130/jjesp.si3-1
出版者・発行元
日本グループ・ダイナミックス学会

&lt;p&gt;本論文の目的は,二者関係データをマルチレベル分析に適用した場合に生じるいくつかの問題点についてとりあげ,その問題がなぜ生じるのか,そしてどのようにそれを解決するかについて提案することである。1つは,ペアデータの平均値を階層線形モデル(HLM)のレベル2の説明変数として用いるときに生じるバイアスの問題をとりあげた。シミュレーションの結果,HLMでは深刻なバイアスが生じる一方,マルチレベルSEMではそのバイアスが生じないことを示した。次に,ペアデータに対してマルチレベルSEMを適用した場合に生じる不適解の問題を取り上げた。ペアデータはペアレベルの推定が不安定になりやすいため,分散が負に推定される不適解が頻繁に生じる。この問題について,いくつかのサンプルデータからベイズ推定を行うことで回避できることを示した。最後に,マルチレベルSEMの個人レベル効果の解釈の難しさについて議論した。
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リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2130/jjesp.si3-1
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201702281441817198
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005628109
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00104794
URL
http://jglobal.jst.go.jp/public/201702281441817198
ID情報
  • DOI : 10.2130/jjesp.si3-1
  • ISSN : 0387-7973
  • J-Global ID : 201702281441817198
  • CiNii Articles ID : 130005628109
  • CiNii Books ID : AN00104794

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